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大学病院における心理職の卒後研修の在り方について:坂田昌嗣が臨床心理室の伊藤嘉規副室長らと日本心理臨床学会自主シンポジウムを開催

2025.09.28

2025年9月28日、坂田昌嗣は名古屋市立大学病院臨床心理室の伊藤嘉規副室長らとともに、日本心理臨床学会第44回大会(Web大会)にて自主シンポジウム「大学病院における心理職の卒後研修の在り方」を開催しました。

大学院修士課程を修了した心理職が、医療現場で着実に経験を積み、専門職として成長するためには、卒後の研修体制の整備が不可欠です。大学病院はチーム医療や専門職連携の拠点として、その重要な役割を担っています。

本シンポジウムでは、**名古屋市立大学(名市大)、浜松医科大学(浜医)、名古屋大学(名大)**の3つの大学病院から、研修プログラムを運営する立場と、そのもとで学んだ研修経験者が登壇し、それぞれの体験を語り合いました。運営者からは指導体制や研修設計上の工夫や課題が共有され、研修経験者からは、現場での学びやキャリア形成における大学病院研修の意義が具体的に示されました。

質疑では、制度的な支援の必要性や、発達障害をはじめとする多様な臨床ニーズへの対応力を育む研修の在り方などについて、活発な意見交換が行われました。こうした対話を通じて、大学病院における心理職の育成と卒後研修の将来像を共有する貴重な機会となりました。

【日本心理臨床学会第44回大会自主シンポジウム026】

大学病院における心理職の卒後研修-臨床知の継承と展望-

企  画  者: 坂田 昌嗣(名古屋市立大学大学院医学研究科こころの発達医学寄附講座)・伊藤 嘉規(名古屋市立大学病院臨床心理室)
司  会  者: 坂田 昌嗣
話題提供者: 伊藤 嘉規・古山 絢菜(名古屋市立大学病院臨床心理室)・井上 淳 (浜松医科大学児童青年期精神医学講座)・原田 勁吾(浜松医科大学医学部附属病院精神科神経科)・岸 辰一 (名古屋大学医学部附属病院医療技術部)・若子 静保(名古屋大学医学部附属病院精神科)
指定討論者: 岩滿 優美(北里大学大学院医療系研究科医療心理学)