お知らせ

坂田昌嗣と精神・認知・行動学分野、明智龍男教授が参画する閾値下の抑うつに対するスマートフォン認知行動療法の大規模臨床試験の一次解析結果がNature Medicine(IF=58.7)に掲載されました。

2025.04.25

気分が落ち込みがちだけど、病院に行くほどではない。そんな「ちょっと憂うつ(閾値化抑うつ)」状態にある方々に、認知行動療法の各スキルがどれだけ役立つのか。スマホアプリを通じて届け、約4,000人を対象に検証した世界最大級の無作為化比較試験(RESiLIENT試験)です。
CBTの中でも、「行動を少し変えてみる工夫(行動活性化)」や「眠りの整え方(睡眠行動療法)」は、抑うつ症状だけでなく、不安や不眠、幸福感にも広く効果を示しました。CBTの“どのスキルが、どの症状に効くのか”を世界で初めて明らかにした研究です。当講座の坂田、精神・認知・行動学分野の明智教授と、京都大学、ハーバード大学などとの国際共同研究です。

論文:Furukawa TA, Tajika A, Toyomoto R, Sakata M, Luo Y, Horikoshi M, Akechi T, et al. Cognitive behavioural therapy skills using a smartphone app for subthreshold depression among adults in the community: the RESiLIENT randomised controlled trial. Nature Medicine. 2025. https://doi.org/10.1038/s41591-025-03639-1

国内外の複数のメディアでも取り上げられました。